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2025.02.14
コラム

プロが教える!家族葬・1日葬で失敗しない喪主挨拶:実例と安心の準備ステップ

   

家族葬・1日葬における喪主挨拶の心得

家族葬や1日葬は、親しい人だけが集まる温かい雰囲気の葬儀です。そのため、喪主挨拶でも形式的な言葉だけでなく、故人と参列者への感謝を心から伝えることが大切になります。

また、少人数で行うからこそ、故人との思い出を交えた温かみのある挨拶が喜ばれます。しかし、いざ喪主を務めるとなると、
「何を話せばいいかわからない…」
「人前で話すのが苦手…」
「感情がこみ上げて言葉に詰まってしまいそう…」
と、不安に感じる方も多いでしょう。

 

本記事では、家族葬・1日葬ならではの喪主挨拶のポイントや、挨拶の準備方法、実際の挨拶例を詳しく解説します。

 

喪主挨拶の基本ポイント

家族葬や1日葬は、少人数で行われる温かな雰囲気が特徴です。そのため、喪主挨拶でも「形式的な言葉」だけではなく、参列者や故人への感謝がより深く伝わることが大切になります。一般的な葬儀とは異なり、親しい方々に向けた挨拶だからこそ、心のこもった言葉選びが重要です。

 

感謝を伝える

家族葬や1日葬に関わらず、葬儀は故人と深いご縁のある方々が集まる場です。そのため、挨拶の冒頭では、まず「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べましょう。

また、故人を偲んでくださることへの感謝も伝えることで、参列者の気持ちに寄り添うことができます。

例文
「本日はご多忙のところ、父○○のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。皆さまのおかげで、父は生前、多くの温かい時間を過ごすことができました。」

故人との思い出を交える

少人数の葬儀だからこそ、故人のエピソードを交えると温かみのある挨拶になります。

具体例

  • 故人の趣味や好きなこと:「父は庭いじりが好きで、季節ごとに咲く花を楽しんでいました。」
  • 故人が大切にしていた価値観:「母は、人を思いやる気持ちを何よりも大切にする人でした。」
  • 参列者との関係を思い出す:「皆さんと一緒に過ごした時間を、○○も大変喜んでいたことと思います。」

簡潔に、わかりやすく話す

喪主挨拶は、1~2分程度が適切な長さです。長々と話すのではなく、「感謝」「故人への想い」「締めの言葉」の3つにまとめましょう。

例文
「本日はお忙しい中、お集まりいただき、心より感謝申し上げます。○○は皆さまとのご縁を大切にしておりました。(故人のエピソードを入れる)今日こうして見送っていただけることを、故人もきっと喜んでいると思います。本日は誠にありがとうございました。」

 

挨拶の準備方法:不安を解消する3つのステップ

「喪主挨拶なんて初めてで、何を話せばいいかわからない…」「人前で話すのが苦手…」と、不安を感じている方は多いものです。しかし、挨拶の内容や流れを事前にしっかり準備しておけば、誰でも安心してその場に臨むことができます。ここでは、挨拶が苦手な人でも安心できる3つの準備ステップをご紹介します。

 

 挨拶の内容をシンプルにまとめる

挨拶の流れを決めておくと、当日も落ち着いて話すことができます。

📌 基本の流れ

  1. 感謝の言葉:「お集まりいただき、ありがとうございます。」
  2. 故人への想い:「○○は生前、皆さまと過ごす時間を大切にしていました。」
  3. 締めの挨拶:「本日は誠にありがとうございました。」

 メモを用意する(全文は書かない)

メモを持参することは問題ありませんが、全文を読むと感情が伝わりにくくなります。キーワードを箇条書きにしておくのが理想的です。

📌 メモの例

  • 感謝の言葉(参列者へのお礼)
  • 故人の思い出(趣味・人柄・関係性)
  • 締めの言葉(感謝の気持ち・結びの言葉)

 声に出して練習する

事前に声に出して練習すると、本番の緊張が和らぎます。

📌 練習のポイント
一文ごとに区切って話す(早口にならないように)
親しい人に聞いてもらい、感想をもらう
感情がこみ上げる場合は、一呼吸おく

 

喜ばれた喪主挨拶の実例

挨拶は、故人を偲び、参列者への感謝を伝える大切な時間です。しかし、「本当にこの内容でいいのか?」「どんな挨拶が心に残るのか?」と悩む方も多いでしょう。

ここでは、喪主挨拶の実例を紹介しながら、どのような言葉が参列者の心に響いたのかを解説します。

 

実例  シンプルな感謝の挨拶

〈状況〉
父を亡くした喪主(息子)が、家族葬で挨拶を行ったケース。

〈実際の挨拶〉
「本日は父○○のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。父は、皆さまとのご縁を大切にしておりました。今日こうして、親しい皆さまに見送っていただけることを、きっと喜んでいると思います。本日は誠にありがとうございました。」

実例  故人の思い出を交えた挨拶

〈状況〉
母を亡くした喪主(娘)が、1日葬で挨拶をしたケース。

〈実際の挨拶〉
「今日は母○○のためにお集まりいただき、ありがとうございます。母は、毎朝必ず家族のために朝食を用意し、どんな時も私たちを支えてくれました。そんな母の優しさを、これからも忘れずに過ごしていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。」

 

挨拶でよくある不安とその対処法

初めて喪主を務める方の多くが、挨拶に対して強い不安を抱きます。
「うまく話せるだろうか」「感情がこみ上げてしまったらどうしよう」など、さまざまな心配があることでしょう。
しかし、事前に対処法を知っておけば、落ち着いて挨拶に臨むことができます。
ここでは、喪主挨拶に関する代表的な不安と、その解決策を紹介します。

  1. 「うまく話せるか心配…」 → ゆっくり話せば大丈夫

喪主挨拶では、上手に話すことよりも「気持ちを伝えること」が大切です。
焦って早口にならないよう、ゆっくりと話すことを意識しましょう

対処法:
一文ごとに区切って話す(話し終わったら、一呼吸おくと落ち着く)
事前に何度か声に出して練習する(自分の話すペースを確認)
参列者全員ではなく、親しい人に話しかけるつもりで話す

  1. 「涙で言葉が詰まってしまいそう…」 → 無理にこらえなくてもいい

喪主挨拶では、感極まって言葉に詰まることもあります。
しかし、故人を想う気持ちは自然なものです。無理に涙をこらえようとせず、一度深呼吸をして落ち着きましょう

対処法:
どうしても話せない場合は、一言「申し訳ありません」と言って少し間をおく
簡単なメモを用意し、詰まったときに見返せるようにしておく
最初から短めの挨拶にまとめておくと、負担が少ない

  1. 「何を話せばいいかわからない…」 → 3つの要点にまとめる

喪主挨拶の内容は、**「感謝」「故人への想い」「締めの言葉」**の3つに絞れば十分です。
あれこれ考えすぎると、余計に話しづらくなってしまいます。

対処法:
「感謝 → 故人の思い出 → 閉会の言葉」の流れを意識する
メモには「キーワード」だけを記載し、読み上げにならないようにする
「うまく話さなければ」と思わず、「感謝の気持ちを伝えること」に集中する

 

準備をすれば必ず安心できる

喪主挨拶に対する不安は、事前に準備しておけば大きく和らぎます。
完璧な挨拶を目指す必要はありません。大切なのは、故人や参列者への感謝の気持ちを込めることです
落ち着いて、一つひとつの言葉を大切に話せば、それだけで十分心に響く挨拶になります。

 

家族葬・1日葬の喪主挨拶と一般葬の違い

喪主挨拶は、葬儀の形式によって求められる内容や雰囲気が異なります。
特に、家族葬や1日葬では、一般葬と比べて形式にとらわれすぎず、より温かみのある挨拶が求められる傾向にあります。
ここでは、それぞれの違いを解説し、家族葬・1日葬ならではの挨拶のポイントを紹介します。

 

  1. 参列者の違いが、挨拶の内容を左右する
葬儀形式 参列者の傾向 喪主挨拶のポイント
一般葬 親族+会社関係者+友人・知人など幅広い かしこまった表現や形式を重視し、簡潔にまとめる
家族葬 親族・ごく親しい友人のみ 形式にこだわらず、親しみやすい語り口で温かみを持たせる
1日葬 家族葬と同じく少人数 時間が限られるため、手短に要点をまとめる

家族葬や1日葬は、故人と親しい関係の人が集まるため、心のこもった言葉がより大切になります
形式的な言葉を並べるよりも、「家族らしさ」や「思い出」を交えた挨拶が、参列者の心に響きやすいでしょう。

 

  1. 喪主挨拶の具体的な違い

(1)一般葬の喪主挨拶:感謝と礼儀を重視

一般葬では、多くの参列者に向けた挨拶となるため、形式的な表現や礼儀を意識することが大切です。

例文(一般葬の喪主挨拶)

「本日はご多用の中、○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。
皆様からの温かいお言葉やお心遣いに、心より感謝申し上げます。
故人も、生前お世話になった皆様にこうして見送っていただけることを、何より喜んでいることと思います。
今後とも、変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

ポイント
多くの人に伝わる、丁寧で格式のある表現を使う
個人的なエピソードよりも、広い視点で感謝を伝える

 

(2)家族葬・1日葬の喪主挨拶:温かみを大切に

家族葬や1日葬では、少人数であるため、故人への想いや、参列者への感謝をより身近な言葉で伝えることが大切です。

例文(家族葬・1日葬の喪主挨拶)

「本日はお忙しい中、○○のためにお集まりいただき、心より感謝申し上げます。
○○は、生前より皆様とのご縁を大切にしておりました。
今日こうして、親しい皆様に見送っていただけることを、きっと喜んでいることと思います。
ささやかな式ではありますが、最後のひとときを、皆様と共に穏やかに過ごせれば幸いです。
本日は本当にありがとうございました。」

ポイント
「堅苦しい表現」よりも「親しみやすい語り口」で話す
故人との思い出や、参列者とのつながりを感じさせる言葉を入れる

 

  1. 家族葬・1日葬では「温かさ」が最も大切

家族葬や1日葬では、形式にとらわれるよりも、「故人らしさ」や「家族らしさ」が感じられる挨拶が、参列者の心に響きます。

💡 喪主挨拶を温かくする工夫
「故人の好きだったもの・趣味」に触れる
「故人がどんな人だったか」を簡単に伝える
参列者との思い出を一言加える

家族葬や1日葬では、こうした「個人的なエピソード」を交えた喪主挨拶が、自然で温かみのある雰囲気を作ります。

 

どの形式でも「感謝の気持ち」が最も大切

喪主挨拶は、葬儀の形式によって内容や話し方が少し異なりますが、**最も大切なのは「感謝の気持ちを伝えること」**です。

🔹 一般葬では、格式を意識し、広く感謝を述べる
🔹 家族葬・1日葬では、温かく、親しい人に向けた言葉を選ぶ

形式ばかりを気にせず、「参列者に心を込めて伝えること」を意識すれば、必ず気持ちは届きます。

 

忌み言葉について

忌み言葉(いみことば)とは、葬儀や弔事の場で避けるべきとされる言葉のことです。主に『死』や『繰り返し』を連想させる表現が該当します。例えば、『重ね重ね』『再び』『続く』『四(死)』『九(苦)』などが忌み言葉とされています。これらの言葉は、不幸が続くことを連想させるため、古くから避ける習慣があります。

葬儀の場では『忌み言葉』を避けるのが一般的ですが、気にしすぎる必要はありません。喪主挨拶で最も大切なのは、故人への想いと参列者への感謝を伝えることです。多少、忌み言葉が含まれていたとしても、心を込めて話せば、参列者にしっかりと気持ちは伝わります。形式にとらわれすぎず、自然な言葉でお話しすることを心がけるとよいでしょう。

 

まとめ:心を込めた言葉が大切

喪主挨拶に正解はありません。最も大切なのは、故人への想いと参列者への感謝をしっかり伝えることです。

短くても、心を込めた言葉は伝わる
故人のエピソードを交えると、温かみのある挨拶になる
参列者の立場を考え、適切な言葉を選ぶ

 

喪主挨拶に不安がある方は、ぜひ「蒼礼社」にご相談ください。経験豊富なスタッフが、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスをいたします。

 

家族葬・1日葬を安心して執り行うために、私たちが心を込めてお手伝いします。

 

世田谷区、目黒区、渋谷区の家族葬のことなら、蒼礼社へご相談ください。

※他の地域でも可能な限り対応します。

   
投稿者プロフィール
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株式会社蒼礼社

代表取締役 塩田 正資

株式会社蒼礼社は、皆様の大切な想いに寄り添いながら、葬儀のご相談をお受けしています。 私自身14歳で父を失った経験から命の儚さを感じ、この仕事に携わるようになりました。 蒼礼社では、ご遺族が安心してお別れできるよう、全てのプランに「エンゼルメイク」を含め、 故人を穏やかな姿でお見送りいただけるよう、心を込めてサポートしています。

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