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2024.09.29
コラム

初めてでも安心!喪主の心得と葬儀の基本的な流れ

はじめに:初めて喪主を務める方へ

喪主を務めることは、多くの人にとって人生で一度か二度、あるかないかという経験のひとつです。
また、喪主を勤めたことのある方でも、前回から十数年ぶりということも珍しくありません。
初めてその大役を担うとなると、何をどう進めればいいのか、不安や戸惑いが生まれるのは当然のことです。
しかし、喪主としての役割や葬儀の流れを理解することで、心の準備ができ、落ち着いて対応できるようになるでしょう。

 

「喪主(もしゅ)」とは、遺族を代表して葬儀全体を取り仕切る役割を担う人物のことです。一般的には、故人の配偶者や長男・長女が喪主となります。かつては「家督を継ぐ人物をお披露目する」という意味合いが強く、長男が務めることが多かったのですが、現在では、故人やその周囲の人々のことを最もよく知るという理由から、配偶者が喪主を務めることが増えています。

また、「施主(せしゅ)」という言葉を耳にすることもあるかもしれません。施主は、葬儀の費用を負担する役割を指します。多くの場合、喪主と施主は同じ人物ですが、場合によっては異なることもあります。例えば、配偶者が高齢の場合、喪主が長男で、施主が故人の配偶者というケースです。
また、形式的な喪主を配偶者が務め、実務的な部分を長男が担当することもあります。

この記事では、初めて喪主を務める方が、安心して葬儀を迎えられるように、葬儀の基本的な流れと喪主の役割について詳しく解説していきます。葬儀は故人を偲び、家族や友人とともにお別れをする重要な儀式です。だからこそ、準備がしっかりと整っていれば、安心して故人を送り出すことができます。

不安を軽減し、しっかりとした準備をするための具体的なアドバイスや、喪主としての心得もお伝えします。少しでも気持ちを落ち着かせることができるよう、参考にしていただければと思います。

喪主の役割とは?

喪主は、遺族を代表して葬儀全体を取り仕切る重要な役割を担います。葬儀の際、喪主は参列者や葬儀社、菩提寺との連絡役として、儀式が円滑に進むように指示や決断を求められることがあります。
喪主として行う主な役割は、葬儀の規模や形式の決定、僧侶への対応、参列者への挨拶、そして葬儀の進行に関する全体的な指示などです。焼香の際は喪主が初めに焼香を行います。また、告別式では参列者に向けた遺族代表挨拶を行います。これは喪主にとって大きな責任となるため、心構えを持って臨むことが大切です。※喪主以外のかたが挨拶する場合もあります
ただし、喪主がすべてを一人で抱える必要はありません。家族や親族、葬儀社と協力することで、負担を軽減しながらスムーズに進めることができます。葬儀社が提供するサポートを活用すれば、葬儀の準備や進行において適切なアドバイスを得られるため、初めての喪主でも安心して対応できるでしょう。

葬儀の基本的な流れ

葬儀の流れは、地域や宗教、風習によって多少異なりますが、一般的な葬儀の流れは大きく次のような段階で進行します。喪主はこの全体の流れを把握しておくことで、各段階でどのような準備や対応が必要かをスムーズに進めることができます。

1.訃報の連絡

故人が亡くなった後、まず親族や関係者に訃報を知らせます。この段階では、喪主が中心となって、親戚や親しい人々に連絡を行います。また、葬儀社に依頼すれば、葬儀の日時や場所を記載した「訃報(ふほう)」の案内文を作成してもらうことができます。

2.通夜

通夜は、故人を偲び、親族や友人が集まってお別れをする儀式です。通常、夕方18時から僧侶によるお経が唱えられます。最近では、防火上の理由から夜間に故人に付き添うことができず、いわゆる「寝ずの番」が行えない場合が多いことに注意が必要です。
また、通夜では喪主が多くの参列者からお悔やみの言葉を受けるため、その対応に追われることが少なくありません。そのため、参列者対応は遺族で分担するのが良いでしょう。こうすることで、喪主にかかる負担が軽減され、葬儀全体が円滑に進行します。

3.葬儀・告別式

葬儀は、宗教儀礼に従って進行する儀式で、僧侶によるお経が唱えられます。一方、告別式は、故人との最後のお別れをするための儀式で、遺族や参列者が副葬品や祭壇の花を棺に納めます。告別式の最後には、喪主が遺族を代表して参列者に御礼の挨拶を述べることが一般的です。

4.火葬

告別式が終わると、故人の遺体は火葬場へ移されます。火葬場では、遺族や親族が集まり、故人のお顔を見る「最後のお別れ」が行われます。その後、故人を火葬炉に収め、僧侶による短い読経と焼香が行われます。
※「最後のお別れ」がない火葬場や、故人を火葬炉に収める前に読経と焼香を行う火葬場もあります。火葬時間は場所によって異なり、東京23区内の火葬場では約40~50分、横浜市営斎場では60~90分です。
火葬が終わると、収骨が行われます。二人一組でお箸を使い、骨を拾って骨壷に納めることが一般的です。

5.初七日法要・精進落とし

以前は火葬後に初七日法要を行っていましたが、最近では葬儀の中でお経の一部として初七日法要を組み込むことが増えています。そのため、収骨後に初七日法要を行うケースは徐々に少なくなっています。
また、火葬後の精進落とし(親族との食事)では、献杯の挨拶は喪主ではなく、親戚の年長者が行うことが一般的です。喪主が挨拶することは少ないです。

4. 喪主としての準備と心得

 

喪主として葬儀を取り仕切るにあたり、事前の準備が重要です。やらなければならないことが多いため、早めに取り掛かることで、当日落ち着いて儀式を迎えることができます。ここでは、喪主として押さえておくべき具体的な準備項目と心得について説明します。

1. 訃報の連絡
まず、故人が亡くなった際には、親族や友人、会社関係者などに訃報を知らせる必要があります。関係の深さに応じて、直接連絡するか、家族や友人に任せるかを決め、連絡漏れがないようにリストを作成しておくと安心です。

2. 死亡届の記入
死亡届は、故人の死亡後7日以内に市区町村に提出する必要があります。通常、葬儀社が提出を代行しますが、記入は遺族がする必要がありますので、本籍地などを確認しておきましょう。

3. 遺影写真の用意
遺影は、故人の思い出を象徴する大切なもので、喪主として家族と相談しながら選ぶ必要があります。

4. 生花リストの取りまとめ(親族分)
親族から送られる生花についても、リストを取りまとめておく必要があります。葬儀社と相談し、必要な手配を行い、誰からどのような花が届くかを確認しておくと安心です。

5. 副葬品の用意
副葬品とは、故人と一緒に棺に納める遺品のことです。故人が生前大切にしていたものや、愛用していた小物、洋服、手紙などを家族と相談しながら選びます。火葬場ごとに副葬品に関する規定があるため、葬儀社に事前に確認しておきましょう。

6. 思い出コーナーの準備
故人の人生を振り返るための「思い出コーナー」を設ける場合もあります。写真やメッセージ、故人の趣味の物などを展示し、参列者とともに思い出を共有できるよう準備します。

7. 受付や会計係などの依頼
葬儀当日の受付や会計係など、各役割を担う人を事前に依頼しておきましょう。親族や友人に声をかけ、手分けして進めることで喪主自身の負担を軽減できます。

8. 御布施の用意
僧侶への御布施も、葬儀の一環として事前に準備が必要です。金額や渡し方については、葬儀社に相談し、御布施の封筒を準備しておくと良いでしょう。

9. 現金費用の準備
火葬場や式場に支払う現金費用も事前に用意しておく必要があります。これも葬儀社に確認し、支払いのタイミングや金額を把握しておくことが大切です。

10. 出棺挨拶を考える
出棺時には、喪主が最後の挨拶を行うのが一般的です。故人に対する感謝の気持ちや参列者へのお礼の言葉を事前に準備しておくことで、心を込めて故人を送り出すことができます。葬儀社に相談することで例文をもらうことができます。

11. 枕飯、枕団子の用意
枕飯(まくらめし)や枕団子は、故人が安らかに旅立てるように供えるものです。これも宗教儀式の一部として用意し、祭壇に供えます。

12. 神棚封じ
神道の習わしでは、神棚を封じる「神棚封じ」が行われます。神棚を半紙で覆い、四十九日間はお供えを控えます。葬儀社に相談し、手順を確認して進めましょう。

5. 初めての喪主でも安心!葬儀社のサポート

喪主を務めるのは大きな責任ですが、すべてを一人で行う必要はありません。信頼できる葬儀社と連携すれば、葬儀の準備から当日の進行まで、幅広いサポートを受けることができます。ここでは、葬儀社が提供する主なサポート内容をご紹介します。

1. 訃報連絡や手配のサポート
• 訃報をどのように伝えるか、関係者への連絡は意外と大変です。葬儀社では、訃報の作成や連絡のサポートも行っています。また、式場の予約や生花、料理、返礼品などの手配なども一括して依頼できるため、喪主の負担を大きく軽減できます。

菩提寺がある場合、お寺への連絡はご遺族が直接行う必要があります。葬儀社では代行できません。

2. 葬儀の進行に関するアドバイス
• 葬儀の流れや各段階での喪主の役割について、経験豊富な葬儀社が具体的なアドバイスをしてくれます。特に、挨拶の内容やタイミング、参列者への対応など、初めての喪主が不安に感じる部分も丁寧にサポートしてくれるため、安心して儀式に臨むことができます。

3. 受付や会計などの役割分担の調整
• 葬儀の準備では、受付や会計係など、親族や友人に依頼する役割分担も必要になります。葬儀社が全体の進行を把握し、どのタイミングで誰に何をお願いするべきかアドバイスしてくれるので、喪主がひとりで段取りに追われることなく、スムーズに準備を進められます。

4. 式場や火葬場での支払い対応
• 式場や火葬場への現金支払いなど、細かい費用の管理も重要です。葬儀社では、これらの費用の準備や支払いのタイミングについても適切にアドバイスしてくれます。

5. アフターケアのサポート
• 葬儀が終わった後も、四十九日法要など、喪主として続けて行うべき儀式が残ります。葬儀社は、これらの法要に関する手配やアドバイスも提供してくれるため、葬儀後の準備に追われる心配がありません。また、仏壇や位牌、香典返し、相続や遺品整理に関する相談もサポート対象です。

葬儀は一度きりの大切な儀式だからこそ、経験豊富なプロに依頼することで、喪主としての負担を大幅に軽減することができます。初めてでも安心して進められるよう、葬儀社のサポートをしっかり活用しましょう

6. まとめ:不安を減らして、安心して葬儀に臨むために

初めて喪主を務めることは、多くの不安と責任が伴うものです。しかし、喪主の役割を理解し、葬儀の流れを把握することで、落ち着いて準備を進めることができるでしょう。今回の記事で解説したように、葬儀の段取りや喪主としての具体的な準備事項を早めに整えておけば、当日も安心して儀式に臨むことができます。

また、信頼できる葬儀社のサポートを受けることで、初めての喪主でも大きな負担を軽減でき、故人を送り出す大切な儀式に集中することが可能です。葬儀社は、葬儀の準備から進行、アフターケアに至るまで幅広いサポートを提供し、喪主を支えてくれます。

葬儀は、故人との最後のお別れの場であり、家族や親族、参列者にとっても大切な時間です。だからこそ、無理なくスムーズに進められるように、事前の準備と専門家の力を活用しましょう。少しでも不安を感じたら、遠慮なく葬儀社に相談し、心穏やかに葬儀の日を迎えることを大切にしてください。

世田谷区、目黒区、渋谷区の家族葬のことなら、蒼礼社へご相談ください。

※他の地域でも可能な限り対応します。

投稿者プロフィール
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株式会社蒼礼社

代表取締役 塩田 正資

株式会社蒼礼社は、皆様の大切な想いに寄り添いながら、葬儀のご相談をお受けしています。 私自身14歳で父を失った経験から命の儚さを感じ、この仕事に携わるようになりました。 蒼礼社では、ご遺族が安心してお別れできるよう、全てのプランに「エンゼルメイク」を含め、 故人を穏やかな姿でお見送りいただけるよう、心を込めてサポートしています。

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